統計ソフトRについて

統計ソフトR(以下、単に“R”という。)は、キーボードから命令を入力する対話的ソフトウェアです。>(プロンプト)に何らかの命令を入力します。

【例】> 1+1

    [1] 2

なお、xに5、yに2を代入する場合は <- ( < のあとに、スペースを入れずに ー ) を使います。

【例】> x <- 5

   > y <- 2

   > x*y

   [1] 10

計算は、エクセルで説明した「算術演算子」が使えます。(例えば、『*』は掛け算、『^』はべき乗です。)


RとRStudioのインストール

(1) Rのインストール

Rは、Rの総合サイトCRAN “Comprehensive R Archive Network”から入手します。サイト内から“Download and Install R”で、Windows版かMac版を選択し、ダウンロードします。

(2) RStudioのインストール

Rをインストールした後、RStudioをインストールします。

RStudio のダウンロードサイトのURL https://posit.co/download/rstudio-desktop/)

個人使用なので“Open Source Edition”を選択します。“Download RStudio Desktop”からダウンロードサイトに行き、Windows版かMac版を選択し、ダウンロードします。

(3) 環境設定

ホームフォルダにアクセスすることは多いので、WindowsではマイドキュメントにDataフォルダを作り、MacではユーザーのホームフォルダにDataフォルダを作ります。そのDataフォルダにデータを入れるようにしていきます。また、RStudioを起動したら、Tools内のGlobal Optionsを選び、BrowseボタンでDataフォルダを選び、OKを押し、RStudioを終了します。その後、RStudioを立ち上げると、FilesにDataフォルダの中身が表示されるようになります。

(4) パッケージのインストール

Rは、関数やデータを分野ごとにパッケージとしてまとめています。これは、最初にまとめてインストールしていなくても、後から追加することが可能です。これは、コマンドを用いてインストールできます。例えば、knitrというパッケージなら、次のようになります。なお、”dependencies = T”は、インストールする必要があるものも追加で含めたパッケージをインストールすることになります。

> install.packages("knitr",dependencies = T)

 

また、このパッケージを利用する場合は、次のように入力します。

> library(knitr)

 

グラフィックス機能に関するパッケージ

  • graphics
  • grid・・・grid を使う際には ggplot2 や lattice などのパッケージを利用することが多い

その他のパッケージ例

  • arules
  • rpart
  • rpart.plot
  • nnet
  • RMeCab

 【参考文献】秋光淳生(2020)、改訂版 データの分析と知識発見、放送大学教材.